ポケモン剣盾初心者・中級者講座[シングル]
はじめまして!TNキラ(@Dana_ignited)です。今回はポケモン剣盾初心者・中級者講座ということで、私が7年間続けているポケモン対戦のノウハウを書きます。初心者の方や、前作までのレートが1600~1900くらいで伸び悩んでいた方、ポケモン剣盾のランクバトルで序盤2桁、最終3桁に入れていない方に参考にしてもらいたいです。
そのため、レート2100以上、剣盾最終2桁以上を達成している上級者の方や、努力値、個体値、ポケモンの覚える技やS関係などの知識が十分でない等、対戦経験が少なすぎる初心者の方には参考にならないと思います。あらかじめご了承ください。
軽い実績紹介
・剣盾S7最終65位(レート2067)
・UMUM、ORASでレート2000越え数回
・剣盾S11で対戦指導をし利用者が最終3桁を達成(下記記事参照)
以上が大体の実績になります。最上位勢ではありませんが、ある程度の経験・ノウハウを持っていると思うので参考にして頂きたいです!
大前提の知識
上記記事の対戦指導経験を通して、ランクバトルをする上で最低限必要な心構えが2つあると感じています。対戦のノウハウ以前の話なので、まずはそれを共有しておきます。
試合数は沢山こなさなければならない
このゲームは最終1位を取る人でも最低150戦~200戦くらいはこなさないといけないゲームです。強い人は大体サブロムも使っているので、月に400~500戦こなしている人もざらにいます。また、レート2000を達成するためには少なくとも50戦程勝ち越す必要があります。それなのに、200戦にも満たない対戦数で勝てないと諦めていては上位に入れるはずがありません。
負けから学び続ける
試合で負けた時には必ず理由があります。完全な運負けは別ですが、そうでないときは必ず反省が必要です。構築単位で無理な相手だったのか、選出はよかったか、ダイマックスのタイミングは適切だったか、反省すべき点は沢山あります。1試合毎にきちんと振り返りをしていないと、いつまでたっても上手くはならないです。毎回反省していれば、そのうち試合終わった直後に敗因が分かるようになるくらいにはなります。
これらの心構えを前提とした上で、個人的に初心者・中級者と上級者の差になると思っているポイントが以下の3つになります。
・構築の組み方、探し方
・1ターンで出来る行動、択の把握
・勝負感、ターニングポイントの理解
これらについて順に解説していきます。
構築の組み方、探し方
ポケモン対戦において、構築はとても重要です。しかし、初心者のうちは自分でレベルの高い構築を組むことはほぼ不可能です。そのため、まずは人の構築をパクることが大切だと考えています。ここで大きな注意点がひとつあります。それは、
YouTubeではなく、ブログやTwitterから構築をパクること
です。有名実況者の紹介しているポケモン・構築は、動画のネタのために調整されていてあまり強くないことが多いです。また、本当に強い構築でも公開された瞬間に弱くなります。冷静に考えて、数千、数万の人に持ち物や技、戦法がバレている構築が強いわけないです。実況者も、最終日使用する気がないから公開しているので、動画化されてる時点で公開前は強かったけどもう期限切れの構築であることが多いです。
個人的におすすめしたいのは、
前期のレートが2100~2000あたりの構築を参考にすること
強い人のツイキャスを見て、対戦相手やその人の構築を参考にすること
の2点です。この二つには、比較的認知度が低く、完成度の高い構築が使えるという特徴があります。また、数が多いので自分に合いそうな構築を探しやすいです。
人の真似をする事に抵抗がある人もいるかもしれません。しかし、強い人でも数人で構築相談をしたり、対戦で見かけた強い構築をパクったりしています。それなのに初心者が自分一人で構築を組むことに拘っていたら、勝てるようにはならないと思います。
1ターンで出来る行動・択の把握
4桁、5桁を行ったり来たりしている方は、対戦していて択を理解し切れていないなと感じることが多いです。手持ちが3体でダイマックス権が残っているとき、選択できる行動は最大10通りあります。毎回きちんと考えられていますか?
具体例を元に考えていきましょう!
まずはこの画像を見てください。
この対戦で、初手エースバーンと水ウーラオスの対面を例に選択できる行動及びそのリスク・リターンを説明します。(ウーラオスの技及び裏のポケモンは以下の通りです)
では、相手が出来る行動と自分が出来る行動についてみていきましょう。(下を読む前に一度考えてみてください)
相手の取ってくる行動
→裏に水流連打が一貫している場合(珠サンダー+ミミッキュ等)スカーフや襷のケアがしきれずダイマしてくる可能性があります
・サンダー引き
→耐久振りの静電気サンダーが裏にいるときは水流連打に合わせて引くことによって麻痺の確率も含めて全対応を狙われる場合があります
・ウオノラゴンorナット引き
→水流連打をタイプで受けて、定数ダメや高火力を押しつけるプレイングも狙われます
それ以外にも取れる行動は一応ありますが、(インファ読みミミッキュ引きなど)お互い型がバレていない状態で取れる行動はこの三つです。
自分の取れる行動
・カバルドン引き
→エスバがダイマしてきた際、意地珠キョダイカキュウorダイアタック以外はカバで受けれます。ただ、ウオノラゴンやナットレイを後投げされると不利になります。
・交代読み水流連打
→相手の耐久振りサンダー後投げを一点読みして水流連打を押す択もあります。静電気に3回接触するのでハイリスクではありますが、麻痺せずに通ればほぼ勝ち展開になります。
・交代読みインファイト
→水流連打にウオノラゴンを合わせられるとかなり不利な展開になってしまいます。逆にインファイトを合わせられれば62.5%で倒せるので、かなり有利な展開になります。
以上が全ての択になります。この対面は人によって選択する行動が違う難しい場面ですが、相手視点も含めて全て考えることが出来たでしょうか?
もし一つでも考えられなかった択があるとしたら、まだプレイングが甘いということになります。
45秒の間に自分と相手の取れる行動・択を全て把握し、その上で技や交代を選択することはとても大切です。これが出来るようにならないと、
自分がどのターンで負けたのか把握出来ない
ため、対戦数をこなしても成長できません。普段から考えるようにしていれば、そのうち体に染みついてくるので是非意識してください。
勝負感、ターニングポイントの理解
先ほどのポイントとも関連してくるのですが、ポケモン対戦が上手い人ほど大切な1ターンがどこかを理解しています。Frontierという実績のある有名強者を集めた対戦会がYouTubeで見れます。(下記リンク)1ターンの重みがとても分かりやすい試合があるのでそれを元に解説したいと思います。
[ポケモン剣盾]第1回FrontierきのどくVSあいまる[予選第2試合-4]
https://www.youtube.com/watch?v=f7CQOX3qJdU
(Frontier運営の方に掲載許可を貰っています。)
この試合は勝負の分かれ目となるポイントが2つあるので順に解説していきます。
1つ目は6分12秒~のターンです。
きのどくさん側からは、カビゴンを雑に切って裏を展開するか、もう一度ミミッキュに投げたりクッションにしたりするために残すかの択になっています。一方あいまるさん側からは、欠伸や冷パン読みのグラスラ、守る読みの剣舞、ファイヤー交代読みのミミッキュ釣り交換の3択が起きています。(おそらくファイヤー即引きが通ったらきのどくさん側が有利だと思います)
このターンは結果としてあいまるさんの守る読み剣舞が通りますが、整理してみると強気な択であることが分かると思います!
2つ目は12分9秒~のターンです。
この場面は、ミミッキュ居座り読みゴーストダイブか交代読みドラゴンアローor竜舞の2択になっています。シーズン序盤で当たる初心者の方は、ダイマックス中に交代する選択肢を考えてすらいないなと思うことが多いです。ダイマックス中は対戦において一番重要な局面であることが多いので、きちんと全ての択を考えて行動を選択するようにしましょう。
ターニングポイントに関して伝えたいことは以下の3点です。
選出時にどのポケモンで相手を崩すかを考えておく
積み技やこちらが一方的に不利になる対面は要警戒
勝負の分かれ目は序盤や中盤、ダイマックス中にもある
正直難しいですが、ここまで自然に考えられるようになったら3桁は目指せると思います。
最後に
今回は1年間のランクマッチや対戦指導の経験を元に、特に重要だと思っている点についてまとめさせていただきました。最後にもう一度おさらいします。
ブログやTwitterから構築をパクる
1ターンのうちに取れる行動とそのリスク・リターンを全て考える
勝負の分かれ目は序盤や中盤、ダイマックス中にもあることを意識する
これらのポイントが自然と出来るようになれば、プレイングは確実に変わると思います!まずはこれらを意識して対戦をしてみてください。
また、こちらのnoteで
・環境に合わせたパーティーの変え方
・選出をするときに考えるべき事
・ダイマックスのタイミング・駆け引き
等についてより掘り下げて書いています。興味がある方は是非見て頂きたいです!
それでは、ここまでご覧いただきありがとうございました!